アースファミリーは統合医療に基づいた食改善運動を推進する自然食品店を展開しています。オンラインショップからお求めいただけます。

生産者ご紹介 特集vol.2




“美味しさ”と“玄米の栄養”を併せもつお米

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玄米は一物全体食として大変優れ、白米とくらべ栄養価が高く、是非食べていただき食品の1つです。当店も玄米をオススメしています。しかしながら、玄米はボソボソして食べづらい、炊飯の際も手間がかかって面倒という声も。食卓を囲む家族から不評を買ってしまい続けられないというお客様もいらっしゃいました。そこで当店がオススメしたいお米が“美味しさ”と“玄米の栄養”を併せもつ「特殊三分搗き米eライス」です。精米機メーカーにとっては至難の技とされてきた、玄米の表皮(果皮)と背の筋(維管束)だけを取り除き、一番栄養の詰まっている胚芽を残すことのできる唯一の精米機「玄米シェフ」をみのる産業が開発しました。その開発者である、みのる産業株式会社特機開発部の杉本重郎さんに開発の経緯やそのご苦労を取材してきました。



「特殊三分搗き精米機」完成までの試行錯誤

「特殊三分搗き米eライス」はかなり難産の後に誕生しました。1999年にみのる産業は大手家電メーカーと提携し、水を使わずブラシで白米の表面を研ぐ「家庭用無水米とぎ機」を開発しましたが、売れ行きは不調で廃止になり、その後3年の月日と数千万円のお金をかけて、みのる産業独自の商品として「全自動米とぎ機 とぎたて」を開発するも同じく売れませんでした。杉本さんは「台所に立つ女性にとって“米を研ぐ”ということは自動化するほど大変な作業ではなかったのかもしれない。」と当時を振り返っていました。



「今までにない精米機」としての新たな一歩

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それから数カ月の間、解決策を見出せないまま困り果てました。「私は開発者ですから商品開発での苦労は苦になりませんが、開発した商品が売れない時が一番頭が痛く、誰にも相談できません。」と杉本さんはおっしゃいます。それから途方に暮れた毎日が続き、なかば“やけくそ”で本来は精白米を入れる「とぎたて」の中に玄米を入れて研いだところ、見たこともないお米が生まれました。これが「eライス」の誕生でした。このお米を米の専門家である近畿中国四国農業研究センターの専門研究員の堀野俊郎氏(現・玄米研究所所長)に見せたところ「美味しい!世紀の大発明、理想的なコメだ!」と絶賛していただきました。これがきっかけで「全自動米とぎ機」は「今までにない精米機」としての新たな一歩を踏み出すこととなりました。



“産・官・学”共同研究の結晶「eライス」

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そこから改良を重ねることで、誰が食べても美味しいレベルまで達しました。しかし杉本さんは「胚芽が残っているお米ならば栄養面でも優れているのではないか」と考え、ノートルダム清心女子大学・食品栄養学の菊永茂司教授の研究室に「eライス」を持ち込んだところ、食物繊維、亜鉛、マグネシウム、カリウム、ビタミンB1、ビタミンEなどすべての項目で精白米にくらべ2~3倍の栄養価を保っていることが判明しました。また、広島県福山市の山陽病院では院内食として臨床実験、糖尿病などの生活習慣病への効果も実証されました。過去にはANA国際線ファーストクラスの機内食に採用、現在では大手保険会社のノベリティにも採用され、活躍の場を広げています。




今回は「特殊三分搗き米eライス」の開発者、みのる産業株式会社特機開発部の杉本重郎さんにお会いしました。大変多くのお話を聞かせていただき、興味深い内容ばかりでした。また、工場内も見学させていただき、精米の様子も拝見しました。杉本さんは今年(2018年5月現在)で71歳になりますが、今でも現役で商品開発の中心人物としてご活躍されています。「どの商品にも多くの思い出があります。商品は我が子と同じ、生むと育てなければならないので苦労も絶えませんが、開発することが好きなんです。」と杉本さんはおっしゃっていました。今後も新たな商品を開発し、世に送り出していくことでしょう。



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「玄米シェフ」を10台連結した精米機
構造上、大型化が難しいため連結して使用

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大量の「玄米シェフ」
左の精米機で間に合わないときに使用



■2007年3月10日 経済リポート1224号 [画像をクリックして拡大表示]



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