アースファミリーは統合医療に基づいた食改善運動を推進する自然食品店を展開しています。オンラインショップからお求めいただけます。

健康コラム

おかやまオーガニック訪問記

 「おかやまオーガニック」の川越様ご夫妻を訪ねてきました。農業を始めたきっかけは20年前、奥様のお父様が亡くなられ、お母様もご病気になられ看病のために岡山の実家、北区御津町平岡西に帰ってこられたのが始まり。ビジネスマンとして東京で働かれていたご主人も退職され、実家に土地があったので農業を始められました。最初は慣行農業だったのですが、ある方との出会いがきっかけで、病身のお母様のために役立つお野菜を作りたいとの思いで農薬不使用、化学肥料不使用の農業を。平成13年には、有機JASより数倍厳しい「岡山有機無農薬認証」をとられました。
 始めた頃は、まさに村八分。「お前の所が薬を使わないから、お前の所の虫がこっちに来て困る」など大変な思いをされてきた20年でした。根切り虫が発生すると作物が朝になると根元から倒れています。すると一本ずつ根元を掘って根切り虫を探して取り出す作業をします。大変な作業です。「薬を使えば簡単なんだけどな」とのご主人の一言が印象的でした。「命の連鎖が食の未来に」の理念の下、川越さんの野菜を認めてくれたのは、味にこだわるレストランのシェッフたちでした。今も岡山全日空ホテルの料理長は川越さんの野菜の大ファンです。

 川越さんの野菜は小さい物が多いです。大きくするためには、窒素肥料を増やしたり、牛糞、鶏糞を入れると大きくなるそうです。当然、化成窒素は使いませんが、動物性の肥料は認定規格上は使ってもいいのですが、使いません。これは味にこだわるシェッフのアドバイスだそうです。味が違う。桃太郎トマトを食べてみましたか。深い味でおいしいですよね。もみ殻堆肥や燻炭などを駆使し独自の方法を確立されました。奥様の言葉「土作りは、子育てと同じなんです。これだけのことをやったからとすぐに結果をもとめないこと。見てあげる、待ってあげる期間が必要なんです。」、20年の重みを感じます。
 ベジタブルブロスについて。若い人に農業で食べていける為に開発しました。若い人が子育てをして食べていくには年間300万、できれば400万収入をとってほしい。1反でいくら売り上げたらいいか。米をJAに出したら1反で10俵、20万しかならない。野菜なら1反で100万も可能。新規就農の岡山県の条件は4反やること。頑張れば400万見込める。しかし、何が起こるかわからない。川越さんの畑のトウモロコシもイノシシ、ヌートリア、ハクビシン、カラスなどにやられ半分も収穫出来たらいい方とのこと。ここで強い見方が加工品―六次産業の発想です。ベジタブルブロスなら、収入も安定します。出荷しにくい小さなもの、変形したもの、皮やひげ、へたも活用できます。無駄がない。

2017年2月から新規就農希望の41歳の宮本さんという方が広島から来られて研修中です。奥さんと子供さんもおられます。岡山市から頼まれて2年間預かります。2年後は、ルールの4反を「岡山有機無農薬認証」の畑として用意してあげるとのこと。そんな菩薩様のようなことを考えておられます。県や市はなんの援助もないから、自分たちがせめて若い人の役に立ちたい、そんな川越さんご夫妻です。
 アースファミリーのお店の皆さんに深い感謝とお詫びを言われていました。これまでの取引がレストラン中心で小売店はウエルが初めてだったからです。これまでは「食材」としてレストランの台所に納品していました。今度はお店です。袋に何個入れたらいいのか、見せ方などまだまだ勉強中で、ご迷惑や失敗ばかりで大変申し訳ありませんとのことでした。
 また、いくつかのお店を回られ、女性スタッフの接客ぶりにはたいそう感心され褒めていただきました。奥様はとても感じの良い方で野菜を使った料理教室をして頂けるとのことで、お客様に喜んで頂けそうな気がしました。
 ―「日本の食の未来を」「子どもたちの未来を」「地球の未来を」―
 御津の平岡を「有機の里」にとの想いで今日も汗をかいて野菜を育ててくださっています。有り難いご夫妻です。感謝。

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