ニキビの種類と赤ニキビについて。その治し方
ニキビには症状によって、さまざまな種類があります。ここでは、ニキビの種類について紹介します。
「白ニキビ」は、初期のニキビで面疱(めんぼう)や「コメド」とも呼ばれます。毛穴の出口がまだふさがっていて、白や黄白色の小さなブツブツの状態であることから白ニキビと呼ばれています。
「黒ニキビ」は、白ニキビと同じように初期のニキビですが、白ニキビが少し悪化して毛穴が開いた状態です。ニキビの黒っぽい先端が毛穴から見えることから黒ニキビと呼ばれます。大人ニキビが白ニキビや黒ニキビの初期の状態なら、正しいケアをして毛穴を清潔にしていれば、炎症を起こさずにきれいに治すことができます。
「赤ニキビ」は、皮膚面が盛り上がった「丘疹」(きゅうしん)と呼ばれる炎症を起こしかけたニキビです。黒ニキビを放っておくと、皮脂が毛穴に詰まってアクネ菌が増え、炎症が起きてしまうことで赤く腫れてしまいます。
「黄ニキビ」は、赤ニキビがさらに進行した最もひどい状態で、黄色い膿が毛穴の中に溜まって化膿し、痛みを伴います。黄ニキビを治すためにニキビをつぶすと、また同じ所からニキビができてしまいます。さらに、膿を生じているため周りの皮膚が色素沈着になってしまったり、跡が残ったりしてしまいます。
ニキビができたら、黄ニキビになるまで悪化させないように、洗顔、保湿、ビタミンCの補給という正しいお手入れをして、肌を清潔な状態に保ちましょう。
赤ニキビを即効1日で治す方法ってあるの?思春期にできるニキビとの違いとは?
「赤ニキビ」は、できてしまうと簡単には治りませんし、治ったかなと思っても気づいたらまたできて1日で治らないモノか、即効で治す方法はないのか悩んでいる方は多いと思います。
赤ニキビは正しいお手入れの方法を知っておかないと、ちゃんと治らないだけでなく、もっと悪くなってしまい、ニキビの跡が消えなくなってしまいます。そのため、赤ニキビができてしまったら、赤ニキビの正しい治し方と予防方法を知って、美しいお肌を保ちましょう。
赤ニキビに悩んでいるのなら、まずはどうして出来てしまうのか原因を知り、それを改善しなければ、赤ニキビに効く薬や化粧品を使ったとしても改善されることはないでしょう。さらに、間違った対処法を続けることによって、どんどんニキビが治りにくい肌になってしまいます。赤ニキビの炎症が良くなったと思っても、それは一時的なものなので、原因を根本から改善しなければ、またすぐ赤ニキビが出てしまうのです。
赤ニキビの原因は思春期にできる赤ニキビの原因とは違います。思春期にできる赤ニキビの原因は、新陳代謝が活発になり皮脂が過剰に分泌されて毛穴に詰まることからできます。この頃の特徴としては、皮脂の分泌が多いおでこから鼻筋に向かうT字の部分“Tゾーン”にできることです。
そのため、思春期の赤ニキビは、毛穴に詰まったアクネ菌をニキビ用の薬を使って殺菌し、皮脂の分泌を抑えれば治ります。
しかし、赤ニキビはそう簡単には治りません。赤ニキビの要因は、生活環境の変化やホルモン仕事のストレス、ホルモンバランスの崩れ、ターンオーバー(肌の新陳代謝)周期の乱れなどさまざまです。そのため、皮脂分泌に関わらず、口やあごの周辺といった肌のバリア機能が低下しやすい部分にニキビができやすくなってしまうのです。
赤ニキビの原因を改善することは大変難しいことです。これまでの生活習慣を見直さなければいけません。でも、あきらめてはいけません。正しいお手入れを毎日行えば改善し、赤ニキビができにくい肌にもなります。ぜひ、赤ニキビに効果的な改善法や予防法を知り、正しいお手入れをしましょう。
赤ニキビは薬、市販薬で治せる?
赤ニキビというのは、れっきとした皮膚病の1種に入ります。そのため、病院で治療を受ける場合は、皮膚科を受診することになります。
病院で受ける赤ニキビの治療は、たいていの場合は、薬が処方されます。抗生物質の飲み薬やビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、それぞれの誘導体が含まれた飲み薬が処方されることが多いようです。抗生物質を長期服用すると心配なのが副作用についてですが、ビタミン類の特徴として、体への負担が少ないということなので、それほど心配はいらないでしょう。
塗り薬が処方される場合は、ニキビを悪化させるアクネ菌などを殺菌する作用のある抗生物質の1つ「クリンダマイシン」が配合されている塗り薬がたいてい処方されます。
最近では、薬局などでも、病院で処方される薬に成分が近い薬品が手に入るので、なかなか病院に行けない方は、一度、薬剤師に相談してみましょう。
でも、忘れてはいけないことは、皮膚科で処方される薬にしても、市販の薬品を使うにしても、赤ニキビになってしまった原因をよく知って、その原因に効果がある薬を使用しないといけません。
赤ニキビは薬さえ使えばそれだけで簡単に治るだろう、という考え方は大きな間違いです。自分の赤ニキビの原因を根本的に改善する方法で、正しいケアを習慣的に行うことが大切です。
このことを心がけて薬を使わないと、赤ニキビはなかなか良くなりませんし、逆に肌に負担をかけてしまいます。それをよく頭に入れておいてください。
思春期の男性のおでこや頬、鼻の赤ニキビ対策
思春期に赤ニキビに悩んでいるのは、女性だけでなく男性にも多くいます。しかし、多くの男性は、女性ほどスキンケアに気を付けていないというのも事実です。また、スキンケアしているという男性でも、洗顔して汚れや皮脂を落としているくらいの方が多いと思います。
正しいスキンケアをしていない男性のおでこや頬は、乾燥しやすくなっています。また、自分ではきれいに洗っているつもりでも、それが間違った洗い方で必要な皮脂まで洗い流してしまっていると、そのうちに乾燥肌になってしまいます。
肌が乾燥した状態にあると、赤ニキビができやすくなってしまいます。乾燥が原因の赤ニキビの対策には、保湿を重視することです。そのため、普段はスキンケアなどしない男性でも、赤ニキビができたら、化粧水などを付けて鼻やおでこ、頬の保湿を心がけることが大切です。
それでは、赤ニキビのケア化粧品に思春期の男性専用のものはあるのでしょうか。思春期の男性用のニキビケア化粧品はまだ数少ないですが、基本的には販売されています。でも今では、たいていのスキンケア用品が男女兼用で使えるようになっています。
そのため、男性専用のものを探そうとしなくても、ほとんどの赤ニキビ対策のスキンケア化粧品は思春期の男性でも使えます。その時、選ぶポイントとしては、保湿力の優れたものです。また、男性の場合、ヒゲを剃る時に肌に負担をかけることが原因で、赤ニキビができてしまうこともあります。
赤ニキビの症状がひどい場合は、高濃度でビタミンCが配合されている美容液を使うのがおすすめです。
赤ニキビを改善する食べ物
赤ニキビに大きく影響を与えるのは「食生活」です。そのため、食生活を改善することによって、赤ニキビに良い効果が現れることもあるのです。
脂っこい食事は赤ニキビができる原因だと一般的に考えられていますが、実際は、脂っこい食事だけが原因というわけではありません。そのため、脂っこい食事を控えれば、赤ニキビにならないということでもないのです。
赤ニキビを改善したり、予防したりするのにおすすめなのは、ビタミンAが豊富に含まれた食品です。また、食物繊維の多い食品は肌の新陳代謝を高める効果があります。
ビタミンAが多く含まれる食品には「うなぎ」が知られていますが、うなぎというと脂分の多い食品です。このことからもわかるように、大人ニキビができそうな食品であっても、実際は、大人ニキビ予防に効果的なものもあるのです。
食物繊維が多い食品というと、まず野菜が挙げられます。ビタミンAを豊富に含む野菜というとキャベツやニンジンであう。他にも、大人ニキビにはビタミンBを含む食材が効果的です。ビタミンBを多く含む野菜を挙げると、もやしやほうれん草、そら豆などです。これらの食材を積極的に摂ると、総合的な赤ニキビの治療に効果的です。
ただし、食材をいつも気にしていると、毎日の調理が困難になり、そのうちに面倒くさくなってしまいます。そうならないためにも、おすすめなのがサプリメントです。バランスの良い食事と併用してサプリメントを取り入れてみましょう。