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健康コラム

「日本の長寿村・短命村」③―畑を待たず魚ばかりは短命

 990カ町村を36年間かけて調査した包括的な結論の」第一は、白米だけの大飯食いは短命村でした。第二の結論は、畑を持たず魚ばかりを食べている村は短命。

 新鮮な魚を食べられる漁村は、空気もきれいで長生きできるだろうと思いますが、そうはいきません。多くの漁村を調査された近藤先生の結論です。畑を持たない漁村は、米は買いますが魚ばかりを食べます。代表格はニシン漁の北海道の漁村です。子どもの頃から、動物性タンパク質(魚)を十分とっているので、背丈は伸び、体格は立派で、体力もあります。しかし、野菜を食べず、魚ばかりを大食してきた人は、40歳を越すあたりで若死にすることが分かりました。ほとんどが、狭心症、心筋梗塞、心臓マヒといった心臓の病気で亡くなっていました。野菜や大豆をとらずに、白米と魚の大食、この二つが、日本人の長寿を妨げている「かたき」のようなものだということが、この調査で報告されています。

 同じ魚でも、切り身で食べる村と小魚をまるごと食べる習慣の村との違いがはっきりしました。小魚のほうが長生きだったのです。実例として、石川県の塩屋村(福井県に近い漁村)が紹介されています。付近の漁村に比べて圧倒的に長生きのこの村に、何かきっと原因があると近藤先生は長期滞在を敢行されます。村の人に聞いても原因は分かりません。村に生活してみて、先生が分かったことは、近くの漁村は、とってきた新鮮な魚を切り身にして食べるのがあたり前なのですが、この村では、刺身を食べることはほとんどなく、小魚しか食べません。
 住人に聞いたところ、こんな答えが返ってきました。「ここはどういうわけか女が欲張っていて、夜明けに漁から男たちが帰ってくると、女が売れる魚を1匹残らず朝市に売りに出かけてしまうのです。そして買い手のない小魚だけを家に持って帰る習慣があるのです」。こんな習慣が寿命に影響していることが分かりました。
 その結果、切り身ばかりを食べていると短命を招き、小魚なら短命を免れることが分かりました。こうした全国の実例の1つとして、伊豆半島西海岸の田子も紹介されています。ここは短命村です。伊豆節というカツオ節の産地で、カツオのあがる期間は、脂身の多い腹肉が不要になるので部落中、こればかりを食べて野菜は全然食べません。その結果、心臓がおかされ40、50で亡くなる人が多い村なのです。

 当時は村の生活習慣とりわけ食習慣が寿命を決めました。現代は、食べ物が溢れる飽食の時代。何をどれほど食べようが誰にも何も言われない。しかし、自己責任。原因があって結果があります。自分の健康は自分で守る。難しいですけどね。好きなものもほどほどに。

※参考「日本の長寿村・短命村」近藤正二著 サンロード出版

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