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健康コラム

「日本の長寿村・短命村」②―白米の一升飯は短命

 衛生学者で、日本の長寿学の草分け的な存在、近藤正二先生の全国990カ町村を36年間(昭和10年から)かけて実地調査した続編です。どういう食生活をしている所は長生きで、どういう食生活が若死にするのかの包括的な結論の第一は、白米だけの大食いは短命ということです。

 例えば、東北地方の米どころ、なかでも一番短命なのは秋田県です(当時)。ここの米どころでは白米を大食いします。塩辛い大根のみそ漬け、なすのみそ漬けをおかずに真っ白い米を驚くほど食べます。そうした村では農村ですが、畑を全然作りません。畔に大豆も植えません。ここが同じ米どころの新潟県と違うところ。富山県、新潟県では田んぼの畔には必ず大豆を作るのが昔からの習わし。しかし、山形県、秋田県、すなわち東北地方になると畔には何も作らない(当時)。結局そうした村に余っているのは米だけで他の野菜さえも不足します。野菜もあまり食べないで白米ばかりを体をあまり使わない農閑期でも6合、7合と大食します。若いころからこうした食事をしているので、40歳ごろから脳溢血で倒れる人が多いとの結果でした。

 秋田の農村に行った時の近藤先生のエピソードです。村の人と食事をした折、茶碗4杯食べる人がいました。しかし、その茶碗の大きさにびっくり。先生の茶碗に移し替えてみるとなんと7杯分。若い時から、塩辛いおかず少しに白米の大食。たまに魚の御馳走がでたときは、「今度いつ食べられるか分からないので、一度に何人前も食べてしまいます」とのこと。その人に、先生は質問します。「あなたは、いくつくらいまで生きたいですか?」すると「せめて60歳くらいまでは生きたいですね」との答え。先生はその欲のなさに驚き、役場に行って調べると確かにこの村では、60歳を越えて生きている人は少ない。ある短命村の役場の人は言います。「この村では40の声をきくと、いつあたるかとビクビクしている」。「あたる」とは脳卒中で倒れることだそうです。

 新潟・富山と秋田・山形―同じ米どころでも昔からの習わしが食習慣を生み、長生き、短命の原因となっていた貴重な報告でした。近藤正二先生ありがとうございます。

◆近藤先生の計算方式による長寿者率(70歳以上)
     全国平均:2.65% 男:2.1% 女:3.2%
●長寿村 隠岐の島の黒木村 女:9.6% 房総半島の三村 女:9%
●短命村 秋田県、山形県 1%  弘前市北方 0.8%

※参考「日本の長寿村・短命村」近藤正二著 サンロード出版

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