アースファミリーは統合医療に基づいた食改善運動を推進する自然食品店を展開しています。HPからお求めいただけます。

健康コラム

ミツバチの受難は人間への警告

 笠岡に住んでいた子どもの頃、小学校へ通う道で養蜂に励む人を見て夢を持った少年がいました。大きくなったら、養蜂家になろう。様々な事情で成人してもその夢は叶わず、しかし諦めず、定年退職されてから夢を叶えました。もう5年のお付き合いです。毎年6月に新物を届けてくださるのでこの時期は待ち遠しくて、ワクワクします。
 自然の優しい甘みに体がほっとします。希少な国産の新物ですから、お店でもファンの方が沢山おられます。昨年は、ほとんど収穫できませんでした。今年は「できました」と先日届けてくださいました。その嬉しそうなお顔がとても輝いていました。

 岡山は白桃の産地です。春になると赤磐、一宮・芳賀、玉島などの産地では、山々が桃色に染まります。そして、桃の木々の下から大筒のようなもので農薬を噴き上げるとのこと。その薬が飛散して昨年は、ミツバチがやられたそうです。ここ10数年の間に農薬も変遷をとげているとのこと。人間に有害であるとの報告が多い有機リン系の農薬に代わって台頭してきたのが、ネオニコチノイド系の農薬。
 稲につくカメムシの駆除に大変有効とか。稲にカメムシがつくと収穫した米に黒い斑点がつき、等級が下がるために米農家さんたちはこぞってこの農薬を使ったようです。おまけに浸透力と効力のある期間が長いために、農薬の使用回数が減って農作業が楽になったと喜ばれました。それは毒性が強いということですよね。

 日本の国土の7%が水田、農薬の約40%が水田で使用されてます。カメムシもいなくなった。アキアカネも消えた。クモやトンボの幼虫(ヤゴ)は、水田の中の害虫密度を抑制する働きをしているそうです。1996年からの10年間でネオニコチノイド系のフィプロニルの国内出荷量は約10倍になったそうです。米だけではなく、ゴキブリ退治、ペットのノミ・ダニとりなど家庭用でも何の疑いもなしに、多用されているのが現実です。ヨーロッパでは10年も前から、人間への危険性から禁止、規制が強化されています。フランスではいち早く、2003年のミツバチの大量死の原因究明で、ヒマワリの種子にフィプロニルを使用したことを突き止め、翌2004年にはフィプロニルの製造・販売を禁止しました。

 2008年~2009年にかけて日本国内で約2億匹のミツバチが死にました(日本養蜂はちみつ協会)。日本は何の規制もなく、使いたい放題です。ミツバチの受難は私たち日本人への警告です。自然環境を破壊することは私たち人間も生きていけなくなるということ。

自分の子どもや孫に食べさせられないものは作らない本物の生産者はいます。お米や野菜や青梅、果実やハチミツに込められたその想いを伝えるのが私たちの使命。
 この地球は未来の子どもたちからの預かりものですから。

 ※参考図書「新農薬 ネオニコチノイドが日本を脅かす」水野玲子 七つ森書館

↑ PAGE TOP